5月 01, 2021 JavaScript

JavaScriptとは

JavaScriptとは

Webコンテンツの構成要素

JavaScriptは、Webに様々な機能を組み込んで動的なWebサイトを開発するためのスクリプト言語です。HTMLとCSSで作られたコンテンツの色や見た目を動的に変える、テキストを書き換える、コンピュータによるマウス、キーボード操作に反応する、スマートフォンのタップやスワイプに対応するといったことを通じて、単なる静的なWebページを動的なWebアプリケーションに変えることができます。

JavaScriptはどのように使われているか

多くの人が利用する、GoogleのGmail、FACEBOOKやTwitter、Googleドキュメントなどの多くのWebアプリケーションで、JavaScriptは機能の中核を担っています。また、一見して動的なコンテンツに見えないWebサイトでも、モバイル対応、スタイルの統一などのために、JavaScriptが使われているのを見かけます。

少し特殊な例を挙げると、Web上で音楽シーケンサを実現することができますし、ゲームを楽しむためにもJavaScriptが利用されています。

このように、JavaScriptはWeb開発に欠かせない技術になっているのです。

JavaScriptはどんな言語か

JavaScriptの記述イメージ

JavaScriptは、Javaと似た名前ですが、Javaとは異なる言語です。しかし、Java、C++、C#言語などととても良く似ています。オブジェクト指向のプログラミング言語であり、言語仕様自体がオブジェクトを利用したものになっています。コンパイルして実行する他の言語系が文法に厳しい制約を課しているのに比べて、とてもルーズに実行できます。Strictモードでなければ、変数は宣言しなくても使えますし、変数の型もあらかじめ決めておく必要がありません。この点は、C#と少し似ていますね。ただ、そのような「ルーズさ」がデバッグを難しくすることもある点には注意しておくべきでしょう。初心者に優しく入りやすいけれど、大きなプログラムを書くときに紛れ込みやすいバグを根絶するのに苦しむかもしれません。

DOMを操作する

JavaScriptのスクリプトの大半の目的は、ブラウザのDOM(Document Object Model)を操作することにあります。HTMLを動的に書き換えることです。したがって、HTMLやCSSの知識と組み合わせることで、その威力を発揮します。もし、あなたがJavaScriptをこれから勉強しようと考えているのなら、その前にHTMLとCSSの知識を確実にしておくことをお勧めします。

ブラウザ以外でも動かせる

Node.js という技術ができたおかげで、「JavaScriptはブラウザ内で動くもの」という常識が覆されました。いまや、サーバサイドで処理を行うためにJavaScriptを使うことができるようになりました。複数の言語を使いこなすには、コストがかかります。一つの言語で用が足りるのはとても魅力的です。例えば、PHPというサーバサイドの言語では、文字列を連結するときに、「ピリオド」を使い、JavaScriptでは「+」を使います。両方のプログラムを同時進行で開発していると、この点で頻回に混乱してしまうことがあります。変数名を「$」で始めるのもPHPのやり方ですが、これも混乱します。こういう経験のある方もきっといるでしょう。そんなわけで、一つの言語ですべてを記述していくというのは魅力的なことですね。 ただし、Node.js を動かすのにもやはりそれなりの経験が求められます。どれが近道なのでしょうね。

参考文献

  • この記事は、ECMAScript 2015(ES6) を前提に書いています。古い実装では、異なる場合があります。